第5941号 8面では「授業場面などの『合理的配慮』で事例」を掲載!


授業場面などの「合理的配慮」で事例

特別支援教育総合研究所が研究成果報告書

独立行政法人特別支援教育総合研究所は、研究報告書「インクルーシブ教育システム構築に向けた特別な支援を必要とする児童生徒への配慮や特別な指導に関する研究―具体的な配慮と運用に関する事例集―」をまとめました。

同報告書では「弱視の生徒の学習に机上灯や拡大教科書を活用」「自閉症の生徒への理解を深めるための情報交換や、特別支援学級指導経験のある教員による意識的な声掛けによる支援」「LD傾向のある生徒の授業中の机間巡視の重点化」など、困難克服のための「合理的配慮」などの具体例が紹介されています。

このなかで示されている事例は、どのように特別な支援が必要な児童生徒に対応すべきかに悩む先生に解決策のヒントを示しています。


全国連合小学校長会・全日本中学校長会

大阪市教育委員会「学テ結果公表」に

要領逸脱、再考求める

大阪市教育委員会が小・中学校の校長に全国学力・学習状況調査の結果公表を求めたことについて、堀竹充・全国連合小学校長会会長と細谷美明・全日本中学校長会会長は、永井哲郎教育長に対して意見書を提出。

今回の決定は、文科省の実施要領を逸脱したものであり「遺憾」とし、本来の実施目的に沿った、慎重で良識的な判断を求めました。

自校の改善への努力する意欲の喪失、マスコミによる「序列化報道」による地域イメージの失墜、学力は学校だけでなく社会環境などにも左右されるにも関わらず、結果が学校のみの責任であるかのような誤解を招く可能性があることなど、弊害を指摘しています。

大きく揺れる今回の「学テ結果公表」。

今後の動向から目を離すことができません。


体罰と懲戒の違い示す

東京都武蔵村山市教育委員会

全保護者らに資料配布

東京都武蔵村山市教育委員会は、体罰と懲戒の違いに理解を促すため、教職員と保護者向けにリーフレットを配布しました。

体罰を「絶対に許されない行為」とする一方、「許されない行為には毅然とした態度で指導」する際の適切な懲戒の具体例を示しています。

例を挙げると「授業中、教室内に起立させる」「学習課題や清掃活動を課す」など。

教職員、保護者それぞれが体罰と懲戒の違いを理解し、力を合わせて子どもたちを育てていくためのこの武蔵村山市教育委員会の取り組みは、他の地域でも参考になるのではないでしょうか。

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